母なる木

「木」をテーマにした漢字のお話しをしています。
コラムって言うんですかね?こういうの。それともエッセイ?
まあ、どっちでもいいんですが。
それほど回数を重ねたわけではないですが、どんな字を
選ぶか存外に苦労していまして。とりあえず当社で扱っている
樹種から進めていこうかと考えています。

今回は「栂」(つが)を選んでみました。

この字、漢和辞典によっていろんな事が書かれています。
共通しているのは、日本生まれの漢字=国字である事。
成り立ちについて見てみると、ある辞典には

「種々の工作・建築用材の母体になる木の意」

とあり、別の辞典には

「木+母。母は拇指(おやゆび)の意。おやゆび大の
 果実がつく、つがの意味を表す」

とあります。

読みを見ると、「つが」または「とが」です。
「とが」と読むのは、かつて咎人をはりつけるのに使われた
ためという説があります。

またある辞典を見ると「栂」=「梅」。つまり「梅」の
異体字であると書かれているものもあります。

最近では漢字を調べるのもインターネットで、という方が
増えているかもしれませんね。

たまには漢和辞典を繰ってみるのもおもしろいですよ。

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