「椎」
秋の味覚「シイタケ」。ブナ科の常緑高木「シイノキ」。
「しい」と読むのは日本語独自の読み方(『国訓』と言います)で
「ツイ・ズイ・スイ」の音を持っています。意味は
①物をたたく道具、つち
②うつ、たたく
”つち”は「槌」「鎚」。いわゆるトンカチ・ハンマーですね。
トンカチは「トントン・カチカチ」の擬音語から出来た言葉で
カナヅチ(金槌)の事。両方とも一般的な呼び方です。
ホームセンターに行くと大工道具コーナーにカナヅチは
置いてありますが形状の違うものがあります。
頭の片側が平らで、反対側がとがっていたり、釘抜きが付いているもの。
頭の両側が平らで、よく見ると平らな面と少し丸くなっている面を
持っているもの。この形状のものを
「げんのう(玄能・玄翁)」
と言います。その昔玄翁和尚が石を砕いたのに
用いた事から名付けられたと言われています。