Archive for 2016年10月7日

「あき」について

以前「楸」(シュウ)という字を少し紹介しました。

今回はだんだん気候もそれらしくなって来たので、「秋」
についてです。
「秌」「%e7%a7%8b%e7%95%b0%e4%bd%93%e5%ad%972」「%e7%a7%8b%e7%95%b0%e4%bd%93%e5%ad%971」「龝」「穐」   全て「あき」です。

漢字の成り立ちにはいくつかの説があります。

①古代において「かめ(龜・亀)」の甲羅を「火」であぶって
占いが行われ、そのかめは「あき」に捕獲された。
また「あき」には「禾(穀物)」の収穫もあるため
禾+龜+火=%e7%a7%8b%e7%95%b0%e4%bd%93%e5%ad%972=秋で季節の「あき」を表す。

②禾は穀物。龜はいなごなどの虫の形。収穫の前に
穀物についた虫を火で追い払い、これが伝統的な
儀礼となり、季節の「あき」を意味するようになった。

ちなみに「秋」の甲骨文字(古代文字)はこんな形です。

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読書の秋。秋の夜長に漢和辞典などいかがでしょう?