以前「楸」(シュウ)という字を少し紹介しました。
今回はだんだん気候もそれらしくなって来たので、「秋」
についてです。
「秌」「」「」「龝」「穐」 全て「あき」です。
漢字の成り立ちにはいくつかの説があります。
①古代において「かめ(龜・亀)」の甲羅を「火」であぶって
占いが行われ、そのかめは「あき」に捕獲された。
また「あき」には「禾(穀物)」の収穫もあるため
禾+龜+火==秋で季節の「あき」を表す。
②禾は穀物。龜はいなごなどの虫の形。収穫の前に
穀物についた虫を火で追い払い、これが伝統的な
儀礼となり、季節の「あき」を意味するようになった。
ちなみに「秋」の甲骨文字(古代文字)はこんな形です。
読書の秋。秋の夜長に漢和辞典などいかがでしょう?