だんだんと暑さがやわらぎ、過ごしやすくなって来ました。
昨年の今頃はまだまだ暑さと戦っていたような気がします。
そしていつの間にやら寒くなっていたような……。今年はちゃんと
秋の訪れを感じている。そんな今日この頃です。
先日本を読んでいたら 木+秋で「楸」という
字が出て来ました。四季の中で秋だけは木へんの
字は無いと思っていたので、いや~びっくりです。
「楸」。音はシュウ。「ひさぎ」というノウゼンカズラ科
の落葉高木で、碁盤の材料に用いられる事から
「ごばん」の意味も持っています。
漢和辞典を見ていると「棊盤」という言葉が出て来ました。
「棊」は「棋」の異体字。将棋の「棋」と同じです。
ですから、「きばん」と読むのでしょうか?しかし「棋」は
「ゴ・ギ」という音を持っています。「ごばん」でしょうか?
「碁」という字についても調べて見ました。すると「碁」は
「キ」とも読み、「棋」と「碁」は字義の上では同じ字
である事がわかりました。日本語では習慣的に「ゴ」
と読み、囲碁のことを指しますが、中国語においては
「棋」と「碁」の区別はなく、「囲碁・将棋などの
こまを使って競う遊戯」を指すのです。
「棊」=「棋」。「棋」は常用漢字表において
「キ」が常音であると記載されています。ですから
「棊盤」は「キバン」と読むのが一般的と言えるでしょう。